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    屋台の型式について 2輪・一本柱万度型@                戻る


○現在静岡県西部、中東遠地区においても更に南遠とくくられる地区に勢力を誇る2輪一本柱万度型屋台。
 持っている資料やお仲間さんの情報をもとに、完璧なる推測ですが、分類をしてみようと思います。
 私の推論ですから、誤記・誤解はもちろんのこと、みなさんの御指摘や御考察も受け入れて改訂していく
 所存ですので、御理解と御協力をお願い致します。
 下記の型式表ですが、1台のみの特異な型式に関しては亜種として考えており、あくまで複数台存在するもの
 のみ分類させて頂いております。
 (改訂 平成23年2月27日)
 
 旧来の手法ですと、どうしても「過去」から推移を追って、その出発の時点でつまづいてしまうので、逆の
 「現在」から遡っていく手法をとってみます。あくまで「現状」からですから、「昔は違う」ということに
 関してはまた別の資料にてお話したいと思っています。 


○2輪屋台の型式(ここいらへんのお祭りサイト内のみ適用の分類ということで御容赦を)

車輪数(類) 構造(型) 構造(形) 構造(式) 通称・呼称・別称 特 徴 分 布 備考
2輪 主柱1本 横須賀 大ネリ 一本柱万度型、ネリ(祢里、禰里) 高欄幅6尺 掛川(大須賀、大東)、袋井各地  
中ネリ 一本柱万度型、ネリ 高欄幅5尺 掛川(大須賀、大東)、袋井各地  
小ネリ チイネリ 高欄幅5尺未満 掛川(横須賀)  
池新田 出高欄 一本柱万度型 出高欄 御前崎、菊川  
  一本柱万度型、サンシャ、ダイ 枠木3尺幅以下 掛川(中)、牧之原  



○一本柱万度型(2輪 主柱1本 横須賀形 大ネリもしくは普通にネリ)

   
 
・掛川市 横須賀 西新町 旭組            ・袋井市 浅羽 芝 浅栄社

  基本構造は2輪の上に枠木があり、そこに高床の高欄に囲まれた囃子台が載る。源氏車の芯棒から
 伸びた一本の芯源棒に花挿しと万燈が設けられ最上部にはだし飾りが載る。
  横須賀を中心として現在の主流となっているサイズで、囃子台の欄干幅が約6尺(1,800mm)
 枠木の幅が約4尺(1,200mm)が基本寸法。車長は約9尺(約5400mm)。源氏車は丁度腰で
 手木を抑えることができる寸法700mmを基本として4尺5寸前後(約1400mm)が多く用いら
 れる。
  だし飾りは神様の依り代であり、上から見下ろす事は不敬にあたるので禁止されている。万燈は
 四方を照らし、おめでたい言葉や故事、願い事などが書いてある。花は形代の意味を持ち、お祭り
 終了後には焼却されて厄除けされる。



○一本柱万度型(2輪 主柱1本 横須賀型 中ネリ)

  
 
・掛川市 山崎 本谷 ほ組                         ・袋井市 太郎助 た組
 
  御囃子台の欄干幅が約5尺(約1500mm)で手木(枠木)の幅が約3尺〜4尺(約900〜1,2
 00mm)が基本寸法。おそらく横須賀では明治・大正期まではこのサイズではなかったかと思われ
 現在では横須賀周辺市町でも狭隘な路地が残る地区や氏子の少ない地区では取り回しが容易な事から
 採用されるサイズでもある。中老用、大老用、子供用など、その用途が幅広いことから中古でも引く手
 あまた。



○一本柱万度型(2輪 主柱1本 横須賀型 チイネリ)

 
 
 
・掛川市 横須賀 拾六軒町 ち組         ・掛川市 横須賀 西本町 い組

  横須賀で中学生以下が運営、引廻しを行うためのサイズ。小太鼓2人、大太鼓1人が乗ったらもう満車。
 笛師は乗れないので歩きとなる。



○一本柱万度型(2輪 主柱1本 池新田形)

   
 
・御前崎市 浜岡 池新田 一の組         ・菊川市 丸尾原                     ・菊川市 下平川 新道 田中組
  (骨折野郎さん撮影)

  明治期に浜岡・池新田で引廻しが始まり、その後定着した形。全体的にがっちりした印象で、小太鼓の
 出高欄が特徴。また下台にも彫物や腰板が嵌め込まれていることが多い。



○一本柱万度型(2輪 主柱1本 中形)

   
 
・掛川市 中 毛森 希ぐ美             ・掛川市 小貫 お組                   ・牧之原市 白井 大久保原

  横須賀と同じくらい引廻しの歴史を持つ地区の型式。外見は横須賀形に似るが、手木(枠木)の幅が狭く
  約3尺(約90cm)程度で、大人が並んで入ることは難しい。中地区だけでなく周辺地域にも散見される。